点
点数 | 年間脳卒中発症率 (95%信頼区間) |
---|---|
0点 | 1.9% (1.2-3.0%) |
1点 | 2.8% (2.0-3.8%) |
2点 | 4.0% (3.1-5.1%) |
3点 | 5.9% (4.6-7.3%) |
4点 | 8.5% (6.3-11.1%) |
5点 | 12.5% (8.2-17.5%) |
6点 | 18.2% (10.5-27.4%) |
・非弁膜症性心房細動患者に抗凝固療法を導入する際、CHA2DS2-VASc score ではなく CHADS2 score の使用を 推奨 している。
・CHADS2 score 1点 以上の場合、全ての DOAC(direct oral anticoagulant : 直接経口抗凝固薬) が 推奨 となり、ワルファリンは 考慮可 となる。
・CHADS2 score 0点 の場合、その他のリスク(心筋症の有無、年齢、血管疾患の有無、持続性心房細動、腎機能障害、低体重(≦ 50 kg)、左房径(> 45 mm))を参考とし、DOAC 及び ワルファリン の使用を 考慮可 とする。
・ワルファリンを使用する場合、年齢によらず PT-INR 1.6 ~ 2.6 を目標値とする。
・出血性合併症のリスクの評価に HAS-BLED score の使用を 推奨 している。
・僧帽弁狭窄症や機械弁患者は CHADS2 score の点数によらずワルファリンを 推奨 。PT-INR の目標値は 2.0 ~ 3.0 とする。
※国内研究の統合解析における、未抗凝固療法の年間脳梗塞発症率は、0 点から順に 0.5%、0.9%、1.5%、2.7%、 6.1%、3.9%、7.2% と原著論文の発症率よりも明らかに低い数値であった。このことは念頭に置くべきと思われる。
Gage BF et al. Validation of clinical classification schemes for predicting stroke: results from the National Registry of Atrial Fibrillation. JAMA 2001; 285: 2864–2870. PMID:11401607
Lip GY et al. Refining clinical risk stratification for predicting stroke and thromboembolism in atrial fibrillation using a novel risk factor-based approach: the euro heart survey on atrial fibrillation. Chest 2010; 137: 263–272. PMID: 19762550
Ken Okumura et al. Validation of CHA₂DS₂-VASc and HAS-BLED scores in Japanese patients with nonvalvular atrial fibrillation: an analysis of the J-RHYTHM Registry. Circ J;2014;78(7):1593-9. PMID: 24759791